プリンターの電気代はいくら?オフィスで見直す計算方法と節電ポイント
2026.08.20


「プリンターの電気代は、毎月どれくらいかかっているのだろう」「印刷枚数は把握しているが、電気料金まで見たことがない」。オフィスのコストを見直すとき、プリンターの電気代は後回しになりがちです。
実際には、印刷中だけでなく、待機中やスリープから復帰するときにも電力を使います。ただし、電気代だけを理由に電源を何度も切ると、立ち上がりの時間や運用上の手間が増えることもあります。
この記事では、プリンターの電気代をおおまかに計算する方法、電気代が増えやすい使い方、オフィスで無理なくできる節電策を整理します。機種選びやレンタル相談で確認したい項目も紹介します。
この記事の結論
プリンターの電気代は「消費電力×使った時間×電気料金単価」で概算できます。印刷中の電力だけでなく、待機・スリープ時間と設置台数も確認し、電源管理と稼働状況に合った機器構成を考えることが重要です。
プリンターの電気代を計算する方法
プリンターの電気代は、電力会社の契約や地域、料金プランによって変わります。正確な請求額を出すには電力計測が必要ですが、導入前の比較や社内の概算には、仕様表の消費電力を使った計算で十分な場合があります。電気の使い方を見直す際は、資源エネルギー庁の省エネ情報も参考にしてください。
基本の式は次のとおりです。
たとえば、印刷中の消費電力が600W、1日の稼働時間が2時間、月20営業日、電気料金単価を31円/kWhとして計算すると、0.6kW×40時間×31円で、印刷中の電気代は月約744円です。実際には待機やスリープの電力が加わるため、仕様表の「待機時」「スリープ時」も確認します。
ここで大切なのは、印刷枚数だけでは電気代を判断できないことです。同じ枚数でも、電源が入っている時間、印刷の集中度、カラーや高画質設定、機器の台数によって変わります。
消費電力の表示で確認する項目
カタログや仕様書には、複数の電力値が掲載されています。最大値だけを見ると、通常の使い方より大きく見積もりすぎることがあります。一方で、待機時だけを見てしまうと、実際の印刷時の負荷を見落とします。
| 表示項目 | 意味 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| 印刷時 | 印刷動作中の目安 | カラー・高画質で変動することがある |
| 待機時 | 電源オンで印刷していない状態 | 営業時間中の長い時間を占めやすい |
| スリープ時 | 省電力モード中の状態 | 復帰時間とのバランスを見る |
| 最大消費電力 | 瞬間的に必要となる上限 | 通常料金の計算にそのまま使わない |
比較するときは、同じ条件で「1台あたりの消費電力」「月の稼働時間」「想定台数」を並べます。複数台を設置する場合は、1台の差が小さくても年間では差額が広がります。プリンターレンタルの適正台数を考えるときも、印刷量だけでなく、電源・設置スペース・保守対象の台数を含めて考えましょう。
プリンターの電気代が増えやすい4つの使い方
1. 使っていない機器を常時稼働させる
複数のフロアや拠点にプリンターがあり、利用頻度が低い機器まで営業時間中ずっと電源オンになっていると、待機電力が積み上がります。まずは、どの機器が何時から何時まで使われているかを確認します。
2. 電源の入り切りを短時間に繰り返す
使用のたびに主電源を切ると節電できそうですが、起動時の準備時間が増え、急ぎの印刷で再起動を繰り返す運用になりがちです。短い離席や昼休みはスリープ、長時間使わない夜間は電源オフというように、時間の長さで分ける方が安定します。
3. カラー・高画質を標準にしている
カラーや高画質設定は、トナーやインクだけでなく処理負荷にも影響します。社内確認用の文書までカラー・高画質にすると、必要以上の消耗と処理時間につながります。標準設定を白黒・両面にし、例外だけ変更する運用にすると、コスト全体を見直しやすくなります。印刷コストの見直しについてはプリンターの印刷コストが高くなる会社の共通点も参考になります。
4. 低頻度の機器を台数で解決する
「念のため」と各部署に専用機を置くと、利用していない時間の待機電力や保守・消耗品の管理が増えます。必要な場所に必要な機能を置くことは重要ですが、実際の利用頻度を確認し、共有機や予備機との組み合わせも検討します。
プリンターの電気代を抑える節電ポイント
節電は、電源を切ることだけではありません。利用者が迷わず、必要なときにすぐ使えることも含めて運用を設計します。
- スリープ移行時間を見直す:利用間隔が長い機器は短め、頻繁に使う機器は復帰時間とのバランスを取ります。
- 夜間・休日の電源ルールを決める:最後に退社する人だけに任せず、タイマーや自動電源オフ機能も確認します。
- 印刷前のプレビューを習慣化する:不要ページや重複印刷を減らせば、電力と用紙の両方を抑えられます。
- 利用の少ない機器を集約する:台数を減らせるか、部署ごとの利用時間と用途を確認します。
- 設定を標準化する:白黒・両面・標準用紙を初期値にし、例外だけ利用者が変更できるようにします。
省エネ機能は機種によって名称や動作が異なります。復帰に時間がかかる、ネットワークからの印刷を受け付けにくいなどの問題が出る場合は、設定を一律に変えず、利用頻度の高い機器から試します。
プリンターの電気代と電源を切る判断基準
電源管理は、電気代だけでなく、業務の止まりやすさと利用者の手間を合わせて判断します。次のように、使わない時間の長さと業務への影響を基準にすると、社内ルールを決めやすくなります。
| 使わない時間 | 基本の考え方 | 確認事項 |
|---|---|---|
| 数分〜昼休み | スリープを優先 | 復帰時間・受信動作 |
| 営業時間外 | 自動電源オフを検討 | 夜間バッチ・遠隔印刷の有無 |
| 休日・長期休業 | 電源オフを基本にする | 再起動時の確認・予約印刷 |
特に、夜間に自動で印刷する帳票や、スキャンデータを受け取る機器は、単純に電源を切れないことがあります。担当者だけが知っている例外を残さず、機器ごとに「電源オフ可」「スリープのみ」「常時稼働」の区分を明文化します。
レンタル相談で確認したいこと
プリンターの電気代だけを見て機種を決めると、必要な機能や保守条件を見落とすことがあります。レンタルを検討する場合は、次の情報を整理して相談すると、実際の運用に合う構成を比較しやすくなります。
- 月間の印刷枚数と、印刷が集中する時間帯
- 白黒・カラー、片面・両面、A4・A3などの比率
- 営業時間外の印刷やスキャン受信の有無
- 設置台数、設置場所、ネットワーク接続の条件
- 電気代以外に見直したい費用(消耗品・保守・管理工数)
レンタルでは、初期費用や契約条件だけでなく、必要な台数を柔軟に考えられることがあります。レンタルとリースの違いも確認し、電気代・本体費用・保守・運用負担を合わせた総コストで比較しましょう。
プリンター電気代の見直しチェックリスト
- 仕様表で印刷時・待機時・スリープ時の電力を確認する
- 1日の稼働時間と月の営業日数から概算する
- 利用の少ない機器が常時稼働していないか確認する
- スリープ・自動電源オフの設定と復帰時間を確認する
- カラー・高画質・重複印刷が標準になっていないか確認する
- 台数を減らす場合の共有・代替運用を検討する
- 電気代以外の保守・消耗品・管理工数も合わせて比較する
まとめ
プリンターの電気代は、消費電力と使用時間を使って概算できます。印刷中の電力だけでなく、待機・スリープ時間、設置台数、カラーや高画質設定まで見ると、どこを見直せばよいかが分かります。
節電のために電源を頻繁に切るより、利用頻度に合わせたスリープ設定、営業時間外の電源管理、不要な印刷の削減、適正台数の検討を組み合わせることが大切です。電気代を含めたプリンターの総コストや、現在の運用に合うレンタル構成を確認したい場合は、ぜひ下記のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

