プリンターレンタルは“固定費”か“変動費”か
2026.02.16

― 経営視点で見るコスト構造の考え方 ―
プリンターレンタルの月額費用を、
どのような費用として捉えていますか。
毎月一定額が発生するため、
「固定費」と考えている会社も少なくありません。
しかし、経営判断として見ると、
単純な固定費とも言い切れない側面があります。
費用の“見え方”を変えるだけで、
削減議論や投資判断の方向性は大きく変わります。
今回は、経営視点での整理を行います。
1. プリンターレンタルは本当に固定費か?
月額制である以上、
会計上は固定費として処理されることが一般的です。
毎月ほぼ同額が発生し、
売上の増減に直接は連動しないように見えます。
しかし実態はどうでしょうか。
印刷枚数が増えれば、
- 上限超過
- 追加インク
- プラン変更
が発生するケースもあります。
重要なのは「支払い形式」ではなく、費用が何に連動して増減するかという視点です。
印刷量の変動が大きい会社では、実質的に固定費とは言い切れない場合が多いです。
見た目の月額に引きずられないことが大切です。
2. 実質は“準変動費”として考えるべき理由
プリンターレンタルは、
- 基本料金は一定
- ただし使用量により調整が発生する
という構造になっていることが一般的です。
これはいわゆる「準変動費」に近い性質です。
使い放題プランでも、条件や前提がある場合が多く、完全な固定費とは限りません。
経営判断では「完全固定か、完全変動か」ではなく、どの程度使用量に影響されるかを把握することが重要です。
印刷量の見通しを持たずに固定費扱いするのは、予算管理上リスクがあります。
特に繁忙期がある業種では、
この差が半年後に表れます。
3. 固定費として扱うメリットとリスク
固定費として捉えるメリットは明確です。
- 月次予算が立てやすい
- 管理が簡単
- 経理処理が明確
一方で、リスクもあります。
固定費として一括で削減対象にすると、業務効率まで一緒に削る可能性があります。
プリンターは単なるコストではなく、
業務インフラでもあります。
大切なのは「削減対象かどうか」ではなく、業務に対する影響度で評価する視点です。
数字だけで判断すると、
現場とのズレが起きやすくなります。
4. 経営判断としてどう位置づけるべきか
では、どう考えるのが適切でしょうか。
経営視点では、
- 拠点増加時に比例するか
- 印刷量が売上に連動するか
- 利益率に与える影響は限定的か
を整理する必要があります。
プリンター費用は「削る費用」よりも、安定させる費用として見る方が実態に近いケースが多いです。
利益改善の主因になりにくい費用を過度に圧縮すると、業務停滞のほうがコスト増につながる可能性があります。
経営判断では、
- 固定費か変動費か
- 削減対象か維持対象か
の二択ではなく、
どの程度コントロール可能な費用か
という位置づけで整理することが重要です。
まとめ
プリンターレンタルは、
見た目は固定費でも、実態は準変動費に近い側面があります。
- 支払い形式に引きずられない
- 使用量との関係を把握する
- 業務影響で評価する
費用区分を整理するだけで、
経営判断の軸は変わります。
今一度、自社ではどのような扱いをしているかを
確認してみてください。
「自社の場合、固定費として見てよいのか」
「拠点展開を踏まえるとどう考えるべきか」
といった整理のご相談も可能です。
契約を前提とせず、
判断材料の確認としてお気軽にお問い合わせください。

