印刷が遅い・止まる原因はどこ?オフィスのボトルネック診断と対処法
2026.01.06

オフィスで「印刷が遅い」「途中で止まる」といったトラブルが起きると、
業務全体が滞り、現場のストレスや無駄な待ち時間が一気に増えます。
再起動や設定変更を試しても改善せず、原因が分からないまま放置されがちです。
実は印刷トラブルの多くは、プリンター本体だけでなく、
PC・ドライバ・ネットワーク・利用状況のどこかにボトルネックがあります。
一部だけを見ても、根本解決にはつながりません。
この記事では、オフィス環境で印刷が遅い/止まるときに、
どこから確認すべきかを構造的に整理し、現場で使える対処法を解説します。
情シス・総務の方が「切り分け判断」しやすくなることを目的としています。
印刷が遅い・止まるときに最初に見るべき全体構造
印刷トラブルは、原因を一点だけで考えると迷子になりやすいです。
まずは「どこで詰まっているか」を構造で切り分けることが重要です。
印刷は大きく分けて、次の流れで処理されています。
- PC(アプリ・PDF・Excelなど)
- プリンタードライバ・印刷設定
- ネットワーク(有線/無線/VPN)
- プリンター本体(卓上・複合機)
どこか一つでも処理が遅れたり、
データが正しく受け渡されなかったりすると、
「印刷が始まらない」「途中で止まる」「極端に遅い」といった症状が出ます。
そのため、
いきなり機器故障を疑うのではなく、順番にボトルネックを外していく
という考え方が、情シス・総務にとって最も再現性の高い対処法です。
このあと、
- プリンター本体(特に卓上ビジネスプリンター)
- PC/ドライバ
- ネットワーク
の順で、具体的なチェックポイントを整理していきます。
ボトルネック① 卓上ビジネスプリンター本体が原因のケース
印刷が遅い・止まるトラブルで、
実は最も多いのが卓上ビジネスプリンター本体に起因するケースです。
見た目は正常でも、業務量と性能が合っていないことがあります。
よくある原因
① 印刷処理能力が業務量に追いついていない
卓上プリンターは、少人数・低頻度印刷を想定しています。
月末や会議前などで印刷が集中すると、内部処理が追いつかず待ちが発生します。
② メモリ不足・処理詰まり
PDFや画像を多く含む資料では、
データ処理が重くなり、途中で止まる・極端に遅くなることがあります。
③ 消耗品・内部劣化による速度低下
トナー残量、ドラム劣化、定着ユニットの負荷なども、
「止まらないが遅い」状態を引き起こします。
チェックポイント(現場でできる)
- 少人数利用の想定を超えていないか
- 大容量PDF・画像入り資料を頻繁に印刷していないか
- 月末・特定時間帯だけ遅くなっていないか
- 消耗品の交換時期を過ぎていないか
これらに当てはまる場合、
設定変更だけでは改善しないケースも少なくありません。
補足:卓上プリンターか運用か、切り分けが重要
「まだ使えるから」と我慢して使い続けると、
現場の待ち時間や手戻りコストが積み重なります。
この段階で重要なのは、
本体が原因なのか、それとも運用・他要因なのかを切り分けることです。
次の章では、
PC・ドライバ・設定側に原因があるケースを見ていきます。
ボトルネック② PC・ドライバ・印刷設定が原因のケース

プリンター本体に問題がなさそうでも、
PC側の設定や環境が原因で印刷が遅くなる・止まることは少なくありません。
特に複数人・複数PCで使っている環境ほど起きやすいポイントです。
よくある原因
① プリンタードライバの不整合・古さ
OSアップデート後やPC入れ替え後に、
古いドライバのまま使われているケースは多いです。
その結果、印刷処理が重くなったり、途中で止まったりします。
② 印刷設定が業務内容に合っていない
高解像度・両面・画像最適化などの設定は、
処理負荷を大きくします。
毎回同じ設定で問題ないか、見直しが必要です。
③ データ自体が重い・壊れている
スキャンPDF、画像貼り込みが多い資料は、
見た目以上にデータ量が大きくなります。
特定のファイルだけ遅い場合は、この可能性が高いです。
切り分けチェック(PC側)
- 別のPCから印刷すると正常に出るか
- 特定のアプリ・ファイルだけ遅くならないか
- ドライバは最新か、正しい機種用か
- 高解像度設定が常にONになっていないか
ここで挙動が変わる場合、
プリンター本体を疑う前にPC側で解決できる余地があります。
注意点:現場対応だけに頼らない
PC設定の個別最適が増えるほど、
情シス・総務の運用負荷は上がります。
「設定でだましだまし使っている」状態が続いている場合は、
次に紹介するネットワーク・全体構成も含めて見直す必要があります。
次の章では、
印刷が遅い・止まる原因として見落とされがちな
ネットワーク・印刷サーバー周りを解説します。
ボトルネック③ ネットワーク・印刷サーバーが原因のケース
プリンター本体やPC設定を見直しても改善しない場合、
ネットワークや印刷サーバーがボトルネックになっていることがあります。
特にオフィス環境では、ここが原因のケースは珍しくありません。
よくある原因
① ネットワーク混雑・帯域不足
ファイル共有やクラウド利用が集中する時間帯に、
印刷データの送信が後回しになり、
「印刷開始までが遅い」「途中で止まる」状態が発生します。
② VPN・拠点間接続による遅延
別拠点のプリンターへ印刷している場合、
VPNや回線品質の影響で処理が極端に遅くなることがあります。
③ 印刷サーバーの処理詰まり
複数人が同時に印刷すると、
サーバー側でジョブが滞留し、
特定の人だけ印刷できない、といった現象が起きます。
切り分けチェック(ネットワーク側)
- 特定の時間帯だけ遅くならないか
- 拠点・フロアをまたぐ印刷で問題が出ていないか
- 同時印刷が重なると止まりやすくならないか
- 直結印刷(USB等)では正常に動くか
これらに当てはまる場合、
プリンター単体ではなく環境全体の問題として考える必要があります。
補足:卓上ビジネスプリンターとの関係
卓上ビジネスプリンターは、
ネットワーク処理能力や同時処理数に限界があります。
利用人数や拠点構成が変わったまま使い続けていると、
「以前は問題なかったのに最近遅い」という状況になりがちです。
この時点で
運用でカバーすべきか、構成自体を見直すべきか
を判断できるかどうかが重要になります。
次の章では、
機器やネットワーク以前に見落とされがちな
利用状況・運用ルールのボトルネックを整理します。
利用状況・運用が原因で印刷が遅くなるケース
プリンターやネットワークに明確な不具合がなくても、
使い方・運用ルールが原因で、
印刷が遅い・止まる状態が起きることがあります。
特に卓上ビジネスプリンターでは、
この影響が表に出やすい傾向があります。
よくある運用上のボトルネック
- 月末・締め日前に印刷が一気に集中する
- 会議資料・帳票などの大量印刷を同時に流している
- 1台を複数部署で共用している
- 印刷ルールがなく、誰でも自由に使っている
- カラー・高解像度印刷が常態化している
これらが重なると、
プリンター自体は正常でも、
「待ち行列」が発生し、処理が追いつかなくなります。
見直しポイント(コストをかけずにできる)
- 大量印刷は時間帯をずらせないか
- 会議資料はPDF配布に切り替えられないか
- 部署ごとに印刷優先度を決められないか
- 高解像度・カラー印刷の利用範囲を限定できないか
運用を少し整理するだけで、
体感速度が大きく改善するケースもあります。
注意:運用改善にも限界がある
ただし、
- 利用人数が増えた
- 印刷量が年々増えている
- 卓上プリンターを無理に共有している
といった状況では、
運用だけでカバーし続けるのは現実的ではありません。
次の章では、
ここまでの内容を踏まえて
現場で使える一次対処チェックリストを整理します。
印刷が遅い・止まるときの一次対処チェックリスト
印刷トラブルが起きたときは、
感覚や経験ではなく、順番に切り分けることが重要です。
以下を上から確認することで、原因の方向性が見えてきます。
一次対処チェックリスト
【プリンター本体】
- 卓上ビジネスプリンターの想定利用人数・印刷量を超えていない
- 特定の資料・大量印刷時だけ遅くなっていない
- 消耗品(トナー・ドラム等)の交換時期を過ぎていない
【PC・ドライバ】
- 別のPCから印刷すると正常に出る
- 特定のアプリ・PDFだけ遅くならない
- 正しい機種用・最新のドライバが使われている
- 高解像度・カラー設定が常時ONになっていない
【ネットワーク・環境】
- 特定の時間帯だけ遅くなっていない
- 同時印刷が重なると止まりやすくならない
- 拠点間・VPN経由の印刷で問題が出ていない
【運用】
- 印刷が特定の人・部署に集中していない
- 大量印刷のタイミングを分散できている
- 印刷ルールが属人化していない
チェック後の判断目安
- どこか一つに偏って該当する
→ その領域がボトルネック - 複数にまたがって該当する
→ 構成全体の見直しサイン
この状態まで切り分けできれば、
「何を直すべきか」「誰に相談すべきか」が明確になります。
次の章では、
機器見直しや外部相談を検討すべき判断ラインを整理します。
機器見直し・相談を考えるべき判断ライン

一次対処や運用改善を行っても、
印刷が遅い・止まる状態が続く場合、
無理に現場対応を続けるべきではないラインがあります。
自力対応を続けてもよいケース
- 特定のPC・ファイルに原因が絞れている
- 印刷量が一時的に増えているだけ
- 運用ルールの見直しで改善傾向がある
この場合は、
設定調整や運用改善を続ける価値があります。
相談・見直しを検討した方がよいケース
- 卓上ビジネスプリンターの想定利用を明らかに超えている
- 利用人数・印刷量が増え、元に戻る予定がない
- ネットワークや拠点構成が変わり、環境が複雑化している
- トラブル対応が属人化し、情シス・総務の負担が増えている
この段階では、
「設定」や「我慢」で解決し続けるのは難しくなります。
補足:切り分け相談という選択肢もある
機器入れ替えや大がかりな変更を決める前に、
本当にボトルネックがどこにあるのかを
第三者視点で整理するだけでも、判断は楽になります。
私たち ウルトラプリント(株式会社ウルトラ) では、
卓上ビジネスプリンターを中心とした
プリンター定額レンタル事業を行っています。
全国対応で、契約期間の縛りや違約金はなく、
状況整理や機器選定の相談だけでも無料で対応しています。
「今すぐ入れ替えるべきか分からない」
「まずは原因を一緒に整理したい」
といった段階でも、無理な提案は行っていません。
まとめ:印刷が遅い・止まるときの要点
- 印刷トラブルは、本体・PC・ネットワーク・運用のどこかに必ずボトルネックがある
- 卓上ビジネスプリンターは、利用人数・印刷量の増加で限界が表面化しやすい
- 感覚で対応せず、順番に切り分けることが最短解決につながる
まずは「切り分け」からで大丈夫です
印刷が遅い・止まる原因は、
「設定で直るのか」「運用の問題か」「機器の役割を超えているのか」で、
取るべき対応が大きく変わります。
もし社内だけでの判断が難しい場合は、
状況整理や切り分けだけを第三者と行うのも一つの方法です。
卓上ビジネスプリンターを中心に、
レンタルという選択肢も含めて、
今の環境に合った形を一緒に整理することはできます。
「すぐに入れ替えるつもりはない」
「まずは話だけ聞いてみたい」
という段階でも問題ありません。
状況に応じて、無理のない判断材料を揃えるところから始めてみてください。

