A3プリンターは必要?オフィスで迷ったときの判断ポイント3つ
2025.12.22

A3対応のプリンターや複合機、入れるべきか迷いますよね。
結論から言うと「なんとなくA3があると安心」で選ぶと、設置スペースや印刷コストだけが増えて後悔しがちです。
判断はシンプルで、見るべきは3つ。
①A3で出したい出力物があるか
②その頻度はどれくらいか
③運用コストと手間を受け入れられるかです。
この記事では、A3が必要な業務・A4で十分な業務を整理しながら、業務用のA3複合機の選び方までつなげて解説します。
結論|A3対応が「必要な会社/不要な会社」はここで分かれる
A3対応は“高機能だから正解”ではなく、出力物と運用の相性で決まります。
迷ったら、まずは「A3で出す必然性があるか」を先に切り分けましょう。
必要になりやすい会社
- 図面やレイアウト資料など、A3で“見開き”が前提の業務がある
- 拠点内で掲示物やポスターを内製し、作り直しも多い
- 部署横断で使い、A3出力が“たまに”ではなく“定期的”に発生する
不要になりやすい会社
- A3は年に数回で、急ぎでなければ外注やコンビニ印刷で代替できる
- A4で分割印刷して貼り合わせれば運用上困らない
- そもそも紙出力を減らす方針で、スキャン共有が中心になっている
ポイントは、「必要かどうか」を感覚で決めず、業務の実態(何を・誰が・どれくらい)で決めること。
次の章で、その判断を3つに絞って整理します。
判断ポイントは3つ(出力物・頻度・運用コスト)
A3対応の要否は、細かいスペックを見る前にこの3つでほぼ決まります。
社内稟議でも説明しやすいので、まずこの順で棚卸ししてください。
1)出力物:A3である必然性があるか
A3が効くのは「大きい方が見やすい」ではなく、A3で完結しないと困る出力物です。
例:図面、工程表、レイアウト、見開きの提案資料、掲示物など。
2)頻度:月に何回、誰が使うか
A3が“たまに”なら、A4運用+外部印刷の方が合理的なことが多いです。
逆に、複数部署が使い、作り直しも発生するなら内製メリットが出ます。
3)運用コスト:印刷コストと手間を受け入れられるか
A3はA4より紙もトナーも使い、保守や置き場所も含めて負担が増えがちです。
「出力担当が固定されてブラックボックス化」「消耗品の管理が増える」もよくある落とし穴です。
チェックリスト(3分で判断)
- A3でないと成立しない出力物が、業務フロー上ちゃんと存在する
- A3出力が月1回以上、または複数部署で定期的に発生している
- 置き場所・運用担当・消耗品管理まで含めて回せる体制がある
この3つのうち、2つ以上がYESならA3対応を前向きに検討。
YESが1つ以下なら、まずはA4運用の最適化や代替策を見た方が失敗しません。
A3が必要になりやすい代表業務(図面/掲示/見開き資料)
A3対応が真価を発揮するのは、紙のサイズが業務品質に直結する場面です。
「大きく出せる」ではなく、「A3でないと伝わらない・回らない」を基準に見てください。
図面・レイアウト(建設/設備/製造/店舗)
- 図面をA4に縮小すると、寸法や注記が読めずミスが起きやすい
- 赤入れや現場共有で、一覧性が必要なときにA3が効く
掲示物・ポスター(総務/店舗/工場)
- 安全掲示、案内、キャンペーン、社内掲示などを内製したい
- 差し替えが多いなら、外注よりスピード面でメリットが出る
見開き資料(営業/企画/経営会議)
- 見開きの提案書、工程表、組織図、ガントチャートなど
- 1枚で俯瞰できると、会議の説明コストが下がる
例外:A3が必要そうに見えて実は不要なケースも
- 共有はPDF中心で、紙は確認用に少量だけ
- 大判は「年に数回」程度で、納期に余裕がある
この場合は、次章の「A4で足りるケース」と代替策を先に検討すると合理的です。
A4運用で足りるケースと代替策(分割印刷・外注・スキャン運用)
A3対応を見送っても、業務が回るならそれが最適解です。
ここでは「A4で十分」になりやすい条件と、現場で使える代替策をまとめます。
A4で足りるケース
- A3出力は緊急性が低い(今日中でなくてもよい)
- 作成や配布はデータ中心で、紙は確認用の少量だけ
- A3の用途が限定的で、利用者も限られている(属人化しやすい)
代替策1:分割印刷(貼り合わせ)で乗り切る
工程表や掲示物は、A4を2枚〜4枚に分けて貼る運用でも意外と回ります。
「常にA3が必要」ではなく、一時的に大きく見せたいだけなら有効です。
代替策2:外注・コンビニ印刷で必要時だけ出す
月1回未満なら、設備を抱えるより都度印刷の方が安定します。
特に、色味や仕上がりが重要な掲示物は外注の方が手戻りが減ることもあります。
代替策3:スキャン+共有(紙を減らす)
会議資料や図面は、スキャンしてPDF共有に寄せると、A3の出番自体が減ります。
情シス視点では、共有フォルダ/権限管理/電子化ルールまでセットで考えるとスムーズです。
判断の境界線(ざっくり)
- 「A3が必須の出力物が定期的にある」→ A3対応を検討
- 「必要時だけで回る」→ 代替策+外部印刷が合理的
A3複合機の選び方(業務用の比較軸:速度・耐久・ADF・ネットワーク)
A3複合機は「印刷できる」だけで選ぶと、運用で詰まります。
比較するときは、**現場の流れ(印刷・スキャン・共有)に沿って軸を揃えるのがコツです。
比較軸1:印刷(速度・立ち上がり・両面)
- 大量印刷があるなら、連続印刷の速度だけでなく立ち上がりも重要
- 両面印刷の標準対応や、両面時の速度低下も要確認
- 「朝だけ混む」「月末だけ混む」など、ピークを想定して選ぶ
比較軸2:スキャン(ADF・両面同時・送りの安定性)
紙業務が残る会社ほど、印刷よりスキャンがボトルネックになりがちです。
- ADF(自動原稿送り)の有無と容量
- 両面同時スキャン対応(効率が大きく変わる)
- 紙詰まりの起きにくさ、薄紙・領収書などの扱いやすさ
比較軸3:運用(ネットワーク・権限・管理のしやすさ)
- 部署共有なら、ユーザー管理や認証(カード/暗証番号等)の考え方
- スキャンデータの保存先(共有フォルダ、メール送信など)の整備
- 消耗品交換やエラー対応が、特定の人に寄らない設計か
選定メモ(購買・情シス向け)
- “印刷機”ではなく、紙の入口(スキャン)と出口(印刷)をつなぐ装置として要件化する
- 「誰が」「何を」「どこへ」まで決めると、機種比較がブレません
コストの考え方(印刷コスト・保守・カウンターの見落とし)
A3対応で後悔しやすいのが、「本体価格」だけ見てしまうことです。
業務用は特に、運用してから毎月発生するコストが効いてきます。
見落としがちなコストはこの3つ
- 印刷コスト(紙・トナー)
A3はA4より消耗が増えやすいので、頻度が少ないほど割高に感じやすいです。 - 保守・故障対応
だれが一次対応するか、止まったときの業務影響まで含めて考えると判断がラクになります。 - カウンター・管理コスト
部署共用だと「誰がどれだけ使ったか」「ムダ印刷が増えた」など、運用ルールの整備が必要です。
社内説明に使える整理の仕方
「A3が必要な出力物」「月のA3回数」「止まったとき困る度合い」の3点を並べると、
“費用をかける意味があるか”が見えやすくなります。
※もし導入形態も含めて悩む場合は、プリンター定額レンタルのように運用込みで検討する手もあります。
たとえば ウルトラプリント(株式会社ウルトラ) は全国対応で、縛りのない契約や短期レンタル(最短1日)にも対応しています。
「買うほどではないが、一定期間だけA3が必要」といったケースでは、選択肢として整理しやすいでしょう。
導入形態の選び方(購入/リース/レンタル)+導入チェックリスト
同じA3対応でも、導入形態で“身軽さ”が変わります。
迷ったら「利用期間」と「変化の可能性」を基準に切り分けるのが現実的です。
購入が向くケース
- 利用が長期で、要件が今後も大きく変わりにくい
- 社内に運用・保守の窓口を置ける
- 機器の資産管理も含めて社内で回せる
リースが向くケース
- 初期費用を抑えつつ、一定期間は固定運用したい
- 契約・保守の枠組みを標準化したい
- ただし、契約期間や中途解約条件は事前に確認が必要
レンタルが向くケース
- 期間が読めない、まず試したい、拠点の増減があり得る
- 短期プロジェクト、繁忙期だけ増設したい
- 「買う/リース」の前に、運用の当たりを付けたい
導入前チェックリスト(そのまま稟議資料に転用OK)
- A3でないと成立しない出力物が何か(例:図面、掲示、見開き資料)
- A3出力の頻度(部署別・月次の目安)
- 設置場所と動線(音・サイズ・用紙保管を含む)
- スキャン運用(保存先、権限、ファイル命名ルール)
- 障害時の代替手段(止まったときの影響とバックアップ)
- 消耗品管理の担当(属人化しないか)
- 導入形態の条件(期間、変更、解約、サポート窓口)
要点まとめ
- A3対応の要否は、出力物・頻度・運用コストの3つで判断できます。
- A3が“定期的に必要”なら前向きに検討、たまにならA4運用+代替策が合理的です。
- 選定はスペックより、スキャン運用・管理・障害時まで含めた業務要件で比べると失敗しません。
「自社はA3が本当に必要か」「買う/リース/レンタルのどれが合うか」で迷ったら、
まずは現状(出力物・頻度・拠点数)を整理した上で、状況を聞かせてください。
要件に合う判断軸の作り方から一緒に確認できます。

